写実
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見たままに描く という行為は 禅に近い。
と思う。
あれはこうである そうであるはずだ
などという概念から離れて
ただただ みたままに描く
概念からは離れているけれど
手触りや臭いや温度などは
しっかり思い出しながら
描く。
描いている時は、悲しいとか寂しいとか
余計な感傷に浸る事などは一切ない。
ただ 描く。
過去から想起される感覚と
手元の写真から為る現在の視覚情報とを
整合していく。
形になったものを見て、
ああ、そっくりだ。などと懐かしみ
涙をこぼしたりもするけれど、
別に そうする為に描いてる訳じゃない。
特に、理由が あるわけでは ない。
寂しい気持ちが癒されたり
悲しみが昇華されたりするのは確かだけど
別に それが目的ではないし。
描くという行為そのものは
とても あっけらかんとしている。
そこが 好きだ。
エゴだったり癖だったり
出来上がったものには
何かしらは出てしまうものだけれど、
何が出ようが出まいが、
いいもんはいいし、だめなもんはだめだ。
哀愁郷愁感傷あろうがなかろうが
メッセージ性あろうがなかろうが
上手かろうが下手くそだろうが
いいもんはいいし、だめなもんはだめだ。
実に あっけらかんとしている。
そこが 好きだ。
案外まるだし
疎遠なる
赤の他人が
察せるものを
身近な人が
解さない筈はなかろうな
知らぬふりか
無関心か
地雷と意匠
憎んでないさ
その あざとさを
宙に浮いている
空宙に浮いているのは
幻想か妄想か
はたまた幽霊の類いでしょう。
足場がなけりゃ
そりゃ、無理だ。
どこにもいけない。
カズエ100%
あいもかわらず
丸腰だけど
みじめにならないのは
私の優しさ
世界一簡単な言葉で済む
うん。
好き だな。
好きだ。
そこが 大切なんで。
結果じゃないんで。